ever 「エバー」と never「ネバー」

ever 「エバー」 と never 「ネバー」は英語を習っている人にとっては、永遠のテーマのようにセンテンスによって多種多様に意味合いが変わるシンプルでいつでも登場する単語です。

 

never 「ネバー」= いままで一度もしたことがない、いままでかつてない。決して~ない。~のはずがない。否定形でつかう

ever  「エバー」= 今まで、これまでに、かつて。疑問文や否定形、比較形の中で使う

 

これは英英辞典を訳したものですが、単語そのものを較べても意味がないので、よく使うセンテンスで覚えましょう。 

Have you never been LA?  LAに行ったことがないのですか?

Have you ever been LA?     LAにいままで行ったことがありますか?

They lived happily ever after. その後、二人はしあわせに暮らしました。(童話の終わりの言葉)

Did I ever?  今まで、私がそうしたことがある、と言うのか?  

 

 

-They don't fight.  (直訳で)「彼らはけんかしない。」

-Not ever? 「いままで一度も?」「ノットエバー?」

-People who love each other don't fight. 「お互い愛し合ってる人たちはけんかはしないのヨ。」

ステラがドクターハウスに母と義父のことをいうセリフです。ドクター・ハウス2-11話より

 

 

-Would you ever want to ....   do the closing.  「いままで、なんというか、その…、最終弁論したいと思ったことはある?」「ウッジュー、エバー…」

ちょっと変な質問になってしまったのは、本当はマークはアリーに、Would you ever want to go out with me?  「僕と付き合いたいと思ったことはないか。」と聞きたかったのですが、言っている途中で急に方向転換したからです。アリーマイラブ3-19話より 

 

 

-Steph Gilmore is awesome!  She's like best role model ever.  She's so positive and happy all the time.  「ステフ・ギルモアはすごい人よ。彼女は今までで私の一番なりたい人だワ。とても前向きだし、いつもハッピーな人。」「シーズ、ライク、ベストロールモデル、エバー」

ニッキーがプロサーファーのステフ・ギルモアのことを表現している言葉。オーストラリアのドキュメンタリー映画「ファースト・ラブ」より。※この映画は英語字幕はありません。 

 

 

上の引用のように、best 「ベスト」「最高」や worst「ワースト」「最低」を ever 「エバー」と組み合わせて、簡単に応用できる表現があります。

 

-Worst apology ever! 「ワースト、アポロジー、エバー!」「今までで最低の言い訳だワ!」

 

ディビアの骨董品を盗んだフロイドの言い訳に怒るジルのセリフ。

ロイヤル・ペイン~救命医ハンク~3-13話より。

これは、このようにアレンジ可能です。是非、ドラマチックな応用表現をしてみて下さいネ!

●Worst birthday present ever! 「今までで最低の誕生日プレゼントだ!」

●Worst teacher ever! 「今までで最低の先生だ!」

●Worst movie ever! 「今までで最低の映画だ!」

●Best vocalist ever! 「これまでで最高の歌手だ!」

●Best performance ever! 「これまでで最高の実績だ!」

 

 

-I'm gonna tell you secret.  You promise you won't ever, ever, ever, ever, ever, ever, ever, ever, ever, ever, ever tell.  「これから秘密をおしえるから、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、人に言っちゃだめだよ!」

 

ここでは ever を何度も何度も言っています。 You won't ever tell.  「ユーウォント、エバーテル」だけでも、「決して人に言うな! 」ですが、ここの場面はever 「エバー」の用法を覚えるのには、とてもいい場面です。映画「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」よりティムが妹のキャサリンに秘密を打ち明ける場面。

 

 

-.... always telling me how perfect I am.  It puts a lot of pressure on me. 「私がどんなに完璧かって言われることが、とてもプレッシャーなの。」

-I'll never, ever, ever, ever call you perfect again, ever. 「もう、今後、二度と君が完璧だと決して言わないヨ。」「アイウィル、ネバー、エバー、エバー、エバー、…」

 

この会話も、「今後、決して…しない」を強調して言うときの変化形です。

ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク~3-9話より。

 

 

■never と ever だけをシンプルに較べている分かりやすい会話があるので、アリーマイラブのラリーとアリーの会話を参考にしてください。

-Does he know you could never beat me? 「彼は(ジョンは)君が僕に決して勝てないの、分かってるの?」

-Excuse me? 「何ですって?」

-John, as he relies on your expertise, does he know you've never beaten me? 「ジョンが君の専門家としての意見に頼っているんだったら、君がいままでに僕を負かしたことがないって知っているのかな。」

 

ここではラリーが could never と将来の不可能性、いままでも、これからも勝つ事はないだろう、というようなことをアリーに言ったことに対して、アリーはその言葉の使いかたに明らかにムカついています。それを分かったラリーは have never beaten と過去完了形で、いままでは勝ったことがないよね、と言い換えますが、もう、言い換え前の言葉を記憶しているアリーには訂正できません。

 

-No, no, no, that's not what you said, Larry.  「さっき言ったことと違うわ、ラリー。」 You said that I could never beat you.  「さっきは私があなたには決して勝てないって言ったわよね。」 You really think that I could never beat you? 「あなたは、私が本当にあなたには決して勝てないって思ってるの?」

-Never?  No, just not "ever". 「決してとかじゃなくて、いままではってことだよ。」

-I'm gonna tell you something that not only I'm going to beat you one day but, John, with my advice, is going to beat you here. 「言っておくけど、いつかあなたを負かしてやるからね、それから、ジョンが私の助言で今回はあなたを負かすからね!」 

アリーマイラブ4-19話より 

 

 

■「ネバーエバー」「いままでもこれからも」「決して」

「ネバー」=未来に限定してか、「エバー」=過去に限定して、ではないとき、「決して」「絶対」を表現するときに使います。

 

-I'm an idiot.  I never ever want to hurt you, Nikki.  Forgive me? 「僕がバカだった。君を傷つけようだなんて思ったことは決してないんだ。許してほしい。」「アイ、ネバーエバー、ウォントゥ、ハートユー」

-I forgive you. 「許すワ。」

-Great!  Thank you! 「よかった。ありがとう。」

-But I can never trust you, Josh. 「だけど、もう信じられないワ、ジョシュ。」

-O....O...of course you can trust me. 「も、も、もちろん、僕は信用できるよ。」

-Will you leave? 「出て行ってくれない? 」

 

ジヨシュとニキの会話。ジョシュはニキの誤解を解くのに必死の様相です。必死なときはおおげさな表現で人を説得しましょう。Umitaka Sea Patrol 9話より。※このドラマは英語字幕がありません。

■簡単な単語で話そう

 あいづちのバラエティは英会話の入り口

 現在と過去と未来と

 その方向に向かっている「進行形」

 過去から現在に至る時間~完了形

 How are you? 「げんき~?」と聞かれて

   自己紹介

 断るとき

   誘うとき、誘われるとき

 or something 「~か何か」は忘れたときの救世主

 that...「ザット…」ばっかり!

 thing(s)「ほら、あれあれ!」

 love or like 「愛している」のか「好き」なのか

 wouldとか could とか should など

   should've 「シュドゥブ」

   might

 「怒る」upset か angry か

 「やさしい」sweet か kind か

 wonder をつかって頼みごと

   Do you find....? の勘違い

 embarrass 「エンバラス」「はずかしい」

   actually.. 「実は~」「現に~」

   ever と never

 そのものズバリを言わない

   weird ウィアード 「変だね」

 So do you. 「あなたもそうです」

 fool, stupid など

 お金の問題、貸す、借りるなど

 though ゾー

 yes と no -日本語との違い

   ユーモアのセンス-人を笑わせる

 あまり話したくないとき

 ほめる

   印象的な話し方

 カタコト英語

 天気の話し

   I don't know.

 kind of - あいまいに言う

 in ten minutes 10分後に 

 複数形の s

 生理現象

 自分から発するとっかかりの言葉

 .... or not 「オアノット」  

 敬語-丁寧に話す

   You don't mind....の答え

   ... for good? フォーグッド?

     let's, let, レッツ、レット

    a little アリトル「ちょっと」

   分かれるとき